2月22日、猫の日だにゃんにゃんにゃん、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
みなさま、飛行機の予約を間違えたことありますか。
タイトルから察していただけるように、私はあるのです。
そんなわけで、ポーランドに行くつもりで乗った飛行機が、ルーマニアに着いたという話をしましょう。
2018年のエピソードでございます。
予約の間違い、例えば深夜便の場合は日付、あるいは午前と午後、羽田と成田等の勘違いはありそう。
帰国時に、時差のことを忘れていて、空港からのタクシーの予約を1日前の日で指定していたこともある。
でも、国レベルで予約を間違えるとは、思いもしなかった。
ケルンの空港で搭乗待ちをしていた私。
友人と電話していた。
その友人は、タイに住んでいるけど台湾に居座りすぎな自営業の香港人。どこかの記事で登場しているはず。
彼は話の引出しが多すぎて、話し出したら止まらない。しかも話が面白い。
だから乗るギリギリまで、ずっと話を聞いていた、というか笑っていた。
フライトは、WizzairというハンガリーのLCC。
何事もなく、雄大な大地を眺めながらクラクフに降り立った。と、その時は思っていた。
しかし、飛行機から降り、感じる違和感。
クラクフって結構人気のデスティネーションなはず。
アウシュビッツに行く人が立ち寄ることも多いし。
でも、荷物受け取るレーンは1つしかないし、空港自体も閑散としすぎな気がする。
???を頭上に携えつつ、とりあえずATMで現金を降ろし、タクシー乗り場に向かう。
が、タクシーがいない!
空港にタクシーがいないとは何事?と思いつつ、待つ。
しかし、待てど暮らせど来ない。
そしたら、近くにいた職員さんが親切にもタクシー呼んであげようか?と。
それは助かる。ありがとう!
そこで、ありがとうってポーランド語で何て言うの?と聞いてみた。
いつも最低限の挨拶は予習しておくんだが、私としたことが忘れていたようで。
そしたら職員の彼は「ポーランド語は知らないなあ」と。
いやいや、何の冗談やねん、とつっこむ私。
本当だよ、と笑う職員のお兄さん。
この会話を何回か往復した後、彼が一言。
「君、クラヨヴァがポーランドだと思っているの?」
クラクフとは聞こえなかったけど、何か濁って聞こえた気がするけど、クラクフにいると思い込んでいる私は、彼の発音が良すぎるだけだと解釈し、「え?違うの?」
「いやいや、ルーマニアだよ」
いつの間にか集まってきいた他の職員さんたちも笑っている。
これは冗談言ってリアクション見て楽しんでるな、と思う私。
私「もういいって~」
お兄さん「本当だよ~」
何回かこのやり取りの往復の後、冗談ではない雰囲気を感じ始める私。
そこで伝家の宝刀、Google mapを開いてビックリ。
現在地を示すブルーの丸は、思いっきりルーマニアの中。
唖然。どういうこと?
ちょっと待って、さっき下したお金は?
ルーマニアって書いてある!何で?
でも、なんか一部透けててオシャレだし!
建物に掲げられている旗を指差す職員君、
「だからルーマニアて言ってるやん」
ルーマニアの国旗かは知らんけど、少なくとも赤と白のポーランドの国旗ではない!(このおかげで、ルーマニアの国旗は深く記憶に刻まれました)
私、間違えて飛行機乗ったってこと?
でも預け荷物もちゃんと着いたよ?
脳内が本気のてんやわんや。
そしてようやく自分が航空券を間違えて取ったことに気付く。
クラクフはポーランド語表記でKrakow。
英語表記はCracow。
スペイン語表記はCracovia。
私の航空券はCraiova行。
そう、クラヨヴァ行を取っておりました。
スペイン語でホームページ見て予約したと思われる。
私のあるあるなのだが、英語とスペイン語、どっちの言語かあんまり意識しないんですよ。
それにしても名前似すぎじゃない?と嘆く私。
「うん、間違える人多いよ」とお兄さんたち。
いやいやいや、そこあっさり肯定するところ?
途方に暮れる私。
どうしよう?
珍しく宿もちゃんと予約しているんだが?
なんなら、クラクフの次のワルシャワの分も?
半日移動して徹夜状態の脳みそに鞭を打ち、今からクラクフに行くにはどうすればいいのか、緊急作戦会議。
激ショボ空港なのに、幸いWifiだけはバッチリ。
リアルぴえん顔の私を見かねて、お兄さんたちも一緒に調べてくれる。
(暇な空港に感謝)
飛行機ならローマに飛んでから乗り換え、バスなら12時間、等々。
情報は集まったが、体力がない。
キューバからの移動ですっかり疲れている(ちなみに、ハバナ→ケルン→小休憩(香港人と電話)→クラヨヴァ) (キューバの旅行記は過去記事参照ください)
結局色々面倒くさくなって、この街にステイすることに。
結果大正解。とても居心地の良い街だった。
その話はまた次回。
とにかく、飛行機の予約を間違えて、不覚にも見知らぬ土地に降り立った日本人女子を温かく助けてくれた、クラヨヴァ空港の職員さんたち、警察官の方たち、あの節は本当にありがとうございました。
みなさまに改めて感謝の意を表しつつ、文字通り渾身の旅ネタを披露したところで、今日はこの辺で。
では、ごきげんよう。
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