【十津川村】開放感あふれる露天風呂の「行者民宿 太陽の湯」

  • URLをコピーしました!

七十二候は、蟷螂生(かまきりしょうず)、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて前回、1ヶ月ぶりの更新にも関わらず、こんにゃくへの讃美歌を綴ったわけですが、今日はそんなこんにゃくを食べていた舞台である、奈良県十津川村のお話です。

なんと、村なのに、東京都と同じ面積らしいです。村=小さい というイメージは捨てなければならないことを学びました。

面積は同じでも、東京都が人で覆い尽くされている一方で、この十津川村は9割(私の推測)が森林という大きな違いがあります。

こうして書くと、足して2で割ればちょうど良いような気がするけど、実際は人が増えたら自然を維持するのが難しいだろうから、こうして両極端に落ち着くのかもしれない。

そんな自然サイドの端にいる十津川村は、自他共に認める、秘境地。東西南北、どこから目指しても、くねくねの山道を車で進む他ない。

一応、奈良の方から路線バスは走っていて、走行距離で日本最長として名高いそうです。

違う意味で名高い、つまり悪名高いものがあるのですが、それはなんと国道425号。日本三大酷道の1つらしい。

私も走ったのだけど、「ああ、確かにこれは大雨の後大変なことになるでしょうね」と容易に想像できる道。いやいや、どんなやねん、というツッコミが聞こえてきそうなので、説明したいけど難しい。百聞は一見に如かずだから行ってみれば?とも言いにくい。なんせ破損したガードレールが至るところにあり、「落石注意」の標識が重みを増すような、そんな道だから。

つい先日も大雨でしたが、その影響で通行止めになっているのではなかろうかと危惧。

通行予定がある人は、事前に十津川村役場に確認すると良いかも。

というのも、私たちも通る予定だった時、Google mapに通行止めマークが出ていたので、宿の人に聞いたら、村役場に確認してくれたから。実際その時は何もなかったので、Google mapに全幅の信頼を寄せるより、村役場(この響き、なんか良いよね)。

ちなみに、十津川温泉郷から西側に向かいたい場合は、南に下っていって熊野本宮大社を過ぎて西に伸びる311号を通ることを強くお勧めします。

例えば野迫川の方に行く場合も、遠回りに見えても425号は避けた方が絶対にいい。それくらい、酷い山道だから。(10月に知らずに通ったけど、とても疲れる山道でした。)

道路の話に熱くなってしまったけれど、今日は心温まる民宿について話したかったのです。

温泉郷というだけあって、辺鄙な山奥にも関わらず(失礼)、お宿がいくつかありまして。しかし、残念なことに旅館はどこも連泊NG、最長2連泊までとのこと。

1週間滞在する必要があったので困っていたら、どこかの女将さんが、「民宿やまとや さんだったら連泊いけると思いますよ」と教えてくださり。Deus ex machina的な解決策に感謝。

地図をくまなく見ていたら、もう一つ民宿が。行者民宿 太陽の湯。聞いてみたら、こちらも連泊OKとのこと。比較検討した結果、後者の方が露天風呂があるし、食事が館内でとれるし、ということで決定。

尚、民宿やまとやさんも温泉はあるけど、露天はなくて、食事はすぐ近くの食堂に行くスタイル。しかし、それらを相殺するパンチ力の価格、なんと1泊2食付で8000円。破格。

とはいえ、行者民宿太陽の湯さんも、全然負けておらず、1泊2食付で8950円。1人で山歩きをされる方の利用が多いからか、1人1部屋の場合の追加料金もなく、年末年始やGW等のハイシーズン以外は、いつでも誰でもこの価格。

ちなみに夕食がこんなかんじ。牡丹鍋(写真は5人前)。まさか1泊8950円でこんな立派なの出てくると思ってなっかたので、嬉しいサプライズ。

2泊目の夜は、鹿肉のすき焼き(写真は4人前)。

でも、大体1泊か2泊する人ばかりだから、この2パターンしかないそうです。3日目以降は普通のご飯でもいいですか?と聞かれたので、もちろんですと快諾。ハンバーグや肉じゃが等、家庭料理も全て美味しかった。(猪と鹿はもう1回ずつ出してもらいました。)

朝食も、普通に旅館で出てくる風のスタイルで。

美味しかったのは、言わずもがな。

早朝に出発する場合は、お弁当かおにぎりをお願いすることも可能。

そもそも白ごはんが美味しくて。朝からモリモリ食べれてしまうくらい。やっぱり水が美味しいからだろうか。

そう、近くに天然水を汲める場所があるくらい水が綺麗なのです。生憎、スペイン人たちは水汲み場に興味を示してくれなかったので行ってないのだけど、宿の方曰く、わざわざ遠方から汲みにくる人もいるそう。

水の流れに乗って、温泉。

ご覧ください、この露天風呂。類まれに見る開放感。

温泉は男女に分かれておらず、館内に3カ所あるのを、いつでも自由に貸切で使用するスタイル。源泉掛け流し。

眺めは最高だけど、設備は超ベーシックなので注意。そこらへんは、価格相応と割り切るしかない。シャンプーとボディーソープは一応あるけど、こだわりのある人は持参推奨。

民宿の外観はこんなかんじ。実は、見えているのは5階。下にフロアが続いてる。

木造の民家のような造り。そうであるが故に、宿泊施設としてはデメリットに感じられるポイントもあるので、フェアに記しておく。

まず、エレベーターはなく、階段のみ。しかもかなり急なので、何か階段の上り下りに支障がある方は要注意。尤も、この宿を利用する多くの方が、山歩きをする足腰元気なタイプなので、問題ないかと。

それから、トイレバスが共有。バスは、前述の露天風呂3つ。お手洗いは各フロアに1つずつ。

あとは、防音ゆるゆる。これは私が音に敏感だから気になった、というのもあるかもしれない。

でも、ほとんどのお部屋からは、冒頭の写真の風景、つまり露天風呂と同じ景観が楽しめる。プラマイゼロ、いや、大いにプラスではなかろうか。

温泉入って、美味しいご飯食べて、景観に目を癒して、最高じゃないですか。

Wifiはバッチリなので、ワーケーションにも大いにありだと思う。

実際、私もお昼間にロビーでカタカタと仕事してたけど、ふと目を上げたら山なので、とても捗った。

そんなわけで、ロビーによくいたので、温泉の日帰り入浴の方や、チェックインする方が来たら、私が階下に向かって「お客さん来ましたよ〜」と叫んでいたのだけど、台北でエレベーターガール的なバイトをしていたなあ、と思い出した。

ちょっと書き足らない点は、次回にまわすことにして、今日はこの辺で。

ではまた、ごきげんよう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラサー女子\(^^)/ マイペース&自由に生きてます。物欲ゼロ、代わりに旅欲高め。渡航32ヶ国、まだまだこれから!英語&スペイン語を話せます。Instagramで韓国グルメ発信中☞ @arisa_travelife

コメント

コメントする

目次