七十二候は虹始見(虹はじめてあらわる)、雨天の日に希望を持たせてくれる素敵な時候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
前回に続いて、みんな大好き美味しい話、グルメ情報をお届けします。
メニューはチヂミ、キムパム、ユッケ、タッカンマリ。
前菜から締めまで、若干の偏りは感じつつ、フルコースの構成です。
まずは、チヂミ。
この旅で一番美味しかったと言っても過言ではない。
本名ピンデトックという食べ物なのですが、「韓国風お好み焼き」と表現しているのを見かけたので、もしかして、チヂミではないのか?!と思って調べたところ、チヂミの一種だそうです。安堵。
緑豆の粉で作っているらしく、生地がふんわり。
そもおかげで、見た目はかなりボリューム感があるのですが、意外にも1枚食べれてしまった。
長芋をたっぷり入れたお好み焼きが軽いのと似てるよね。
円形のものが、半分に折られて盛られています。
左のが緑豆。右のは、小麦粉ベースの豚肉のチヂミ。圧倒的に、緑豆の方が美味しかったので、みなさまにおかれましては、わざわざ注文しないで良いと思います。
このお店、タイミングによっては並ぶかも。私はすぐ入れたけど、食べている間に待ちがいたり、随時テイクアウトの待ちがいたり。人気ぶりが窺える繁盛具合。
席に着くと、こんなボードを渡されますが、店員さんに言えば、絵付き+日本語表記ありのメニューを渡してもらえます。
そうです、なんと約500円。コスパ!
ちなみに、お箸類はテーブルの引き出しに入っている。こういうシステムのお店多かったので、韓国スタンダードなのでしょうね。合理的。
さて、そんな美味しいチヂミにありつけるのは、どこかと言うと、広蔵市場。
実は、マークしていなくて。でも、出発直前に姉からグルメ情報をキャッチ。
なんでも、テレビで「広ナントカ市場ってところの緑豆のチヂミが紹介されていた」らしく。「揚げ焼きみたいなかんじで、すごく美味しそうだった」とのこと。
調べると、広蔵市場のある店舗がヒット。市場は好きだし、折角なので、行ってみよう!とノコノコ出かけて行ったら、驚愕の人人人。
今日は土曜日でしたね、と曜日感覚を忘れた自分を叱咤し、回れ右して引き返したい気持ちを堪え、人混みの中へ。
中央の屋台に腰掛けて、腸詰やキムパム、トッポギを食べる人々、両サイドにもお店がずらり。
十字路になっている中央には、ダイナミックなチヂミの屋台。ビジュアルで購買意欲を掻き立てる見事な作戦。
その向かいに、元祖麻薬キムパのお店があります。
似たような細巻きのようなキムパムは、恐らく市場のどこのお店でも食べられる。
実際、私はチヂミのお店で食べました。
でも、そこが元祖とのことを後日知ったので、わざわざそれを買いに市場へ再訪。正直、チヂミ屋さんで食べたのと違いは分からず。どっちも美味しい。
あ、でもここのお稲荷さんはかなりイマイチだったので、キムパム一択でいいと思います。(ちなみに、私は母の作るお稲荷さんが一番美味しいと思っている。)
では続いて、ユッケ。この市場のもう一つの名物。
牛肉のユッケって日本では食べられないから、韓国でここぞとばかりに楽しむ人が多いとかナントカ。
そんなわけで、興味本位で行ってみました。
店名が可愛い「プチョンユッケ」。
しかし、着いて目に入る長蛇の列。ご存知の通り(?)、私は並ぶの大嫌いなので、並んでいる方を横目にレジへ。
必殺、堂々と順番抜かし、ではなくテイクアウト。
そして、近くの公園まで競歩。大きな保冷剤を入れてくれているとはいえ、生肉なので。
横の白いのは梨だそうです。付属のオイルなどをかけて、いざ実食。
・・・?
美味しさが分からん。
不味くもなければ、美味しくもない。大事な胃袋のキャパを占めさせるために、わざわざ食べるほどの物ではない。
と言うわけで、4分の1くらいで終了しました。
お店で食べたら、また違うかもしれない。
卵黄も乗っているし。もしかしたら、オイルなども最初からかかっているのかも。
ちなみに、オイルの底にたっぷり塩が入っていて。塩辛くなりそう、と思って私はほとんど塩が入らないようにかけました。でも、塩梅と言うくらいなので、この塩加減が美味しさを引き出すポイントだった可能性も無きにしも非ず。
もし次行く機会があれば、店内で。ついでに、レバーにも挑戦してみたい。生のレバーってちょっと想像が付かないじゃないですか。
ちなみに、ここでは前後していますが、実際はこのユッケの後にチヂミに行きました。
でも、ユッケが思いの外、お箸が進まなかったおかげで、チヂミを2枚美味しく完食できた、と思うと結果オーライ。
では次、タッカンマリ。
広蔵市場の近く。さっきの地図の左の方に載っているお店なのだけど、その一帯がタッカンマリ横丁と呼ばれるそうです。
何店舗か連なるタッカンマリ屋さんの中でも、一番美味しいと言う「陳ハルメタッカンマリ」へ。
個人的に名前がツボなんだけど、どうですか?
でも、創業者の名前だと思うから、笑ったら失礼ですね。陳謝。
ここは、絶対行きたいな、と思っていたお店。
以前、神戸の御影にある韓国料理屋さん「オッパ」でタッカンマリを食べたことがあるのですが、とても美味しく。いつか本場で食べてみたいと思っていたのです。
前述の市場グルメを堪能した日も、このお店の前を通ったんですよ。空いてたら入ろうと思って。でも、待ちが何組かいる状態で、断念。
そして後日、平日の遅めのランチを狙って戻ってきました。確か、2時くらいだったと思う。そしたら、思惑通りすんなり入れた。
3階まで席があるようで。入り口で店員さんに3!と言われ、おっかなびっくり上がって行ったら、2階に着いた時に席に案内されました。
着席と同時に、鶏一羽の入った鍋が運ばれてきて、着火。
すぐに他の店員さんが来て、バッサバッサとハサミで鶏を刻みます。
その後、どうしたらいいか分からなかったので、Google先生に聞いたら、10分くらい煮立つのを待つ、とのこと。
その間に、唐辛子や酢、醤油、カラシをブレンドして、タレを作れば良いとのこと。
少し周りを見渡すと、みんなキムチを突いている。私もキムチ欲しいなあ、と思っていたら、察しのいい店員のおばちゃんが、「キムチ」と言って指差す方向が。
なるほど、セルフサービスなのね。と行ってみたら、巨大なタンクにキムチが。すごい。
ちなみに、お水もセルフです。
お酒や、ご飯、麺などはおばちゃんに注文するシステムのよう。
さて、しばしの「待て」の後にいただく鶏、美味しい。
そのままでも十分美味しいけど、辛いタレをつけても美味しい。もうね、黙々とひたすら食べてた。
そして、スープも止まらない。煮詰まるにつれて、どんどん美味しくなるので、最初に飛ばして飲みすぎない方が良き。とはいえ、スープは足してもくれるみたいですが。
お隣の韓国人のおばちゃん2人組が足してもラッテたから。
ちなみに、彼女たちは最初にキムチをボール2杯分くらい入れて、かなりじっくり煮込んでた。なんか通の食べ方みたいで、かっこいい。
次回やってみたい、と思いつつ、次回は絶対誰かと行きたい。
私のようにどうしても食べたいのであれば、全然1人でも可能だけど、そもそもの量が1人用ではないので、ちょっともったいないな、と。
そんなわけで、次回の渡韓時はキムチバージョンの検証よりも、今回食べられなかった参鶏湯を優先したいと思います。
さて、どっちが好きか?
ではまた、ごきげんよう。
【お知らせ】
これを読むみなさまは、少なからず韓国グルメに興味があるのではないかと思うのですが、実は私、Instagramで韓国グルメ情報を発信しております。
ここに登場したお店も紹介済み、あるいは紹介予定です。動画なので、より情報量多めとなっております。
↓のプロフィールにあるインスタマークから飛べますので、良ければご覧ください。
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