味覚と嗅覚戻ってないのに、料理教室に行った話

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夏至も過ぎ、今年も残すところ半分となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ところで、みなさまコロナには罹りましたか?

流行に乗らないタイプの私(笑)、この大流行の3年間一度も罹らなかったのに、どうやらついに先週罹ったみたいです。今更すぎる。

もしかしたら、この3年の間も罹っていたかもしれないけどね、少なくとも無症状だったわけです。

そんな輝かしい成績が、先週打ち砕かれました。

とはいえ、病院には行っていないので自己診療。

でもなぜコロナだと判断したかというと、あまりにも王道のコロナの症状が現れたからです。

ザッツ、味覚・嗅覚障害。

朝食前にいつも通り、梅干しと擦った生姜にお湯を注ぎ、リンゴ酢を少々入れたのを飲む。

あれ。味がしない。

口全体に、酸っぱさを感じるけれど、味はしない。

その後も、豆乳、ゆで卵、くるみ、いつも通りの朝食をとるものの、全部味がしない。

試しに激辛の七味を食べてみる。

酸っぱさと同様、「辛さ」を感覚としては感じえるのだけど、「辛い」という味は感じない。

甘さも同様。蜂蜜で実証。

その前日に、若干体調が良くなかったにも関わらず、日中に1時間強の散歩に出かけ、猛烈な頭痛に苦しんだのが良くなかったのだろうか。

調べてみると、味覚・嗅覚障害自体は他の病気の可能性もあるけれど、突然の発症はコロナの可能性が大とのこと。

若干の体の重怠さもあり、とりあえず安静こそ最強の薬、と大人しくお家に引き篭もっていました。ステイホームのプロ、またの名を、出不精。

みなさん、味覚・嗅覚を失うというのは、想像以上に辛いです。

俗に言う、失って初めて気づく大切さってやつ。

味はしないけど、食事はする。でも味がしない。

そうすると、脳で味を補うのですね。目を瞑って、めちゃくちゃ噛んで、全神経を研ぎ澄まし、舌の味蕾に集中し、微かな味あるいは感覚を掴み取り、脳にその味の記憶を思い起こし、味を想像しながら食べる。

よく、噛めば噛むほど味わいが、なんて言いますが、まさにその通りで、噛めば噛むほど、その物の持つ味の概念みたいなものに触れられ、想像が追いつくのですね。

そんな感じで、脳トレのごとく食事すること5日目、胡桃の苦味を感じました。感動。まだ胡桃の味はしない、でもあのナッツの持つ特有の苦味を感じる!

ちなみに、この日は猛烈にしんどくて、朝全然起き上がれなかったのですが、味覚の回復の兆しのおかげで体調がかなり良くなりました。単純。

さらに6日目、薄らと味を感じる!まるで靄に覆われたかのように、薄らと。ここまで来れば、脳内での味の再現は余裕です。

で、この日なんと料理教室に行ったのですね。

この料理しない私が何故申し込んだのか、自分でも不思議でならないのですが、恐らくはスペイン料理の回だったからでしょう。

正直私がスペイン料理を家で作る日なんて今世ではないと思う、それくらい興味がないのですが、抽選に通ってしまったのです。その前に、その料理教室が抽選になるくらい応募者多数であることに驚きを隠し得ない。

同じテーブルの皆様には、最初に料理しない点のお詫びを入れまして、それでも懸命にパプリカを切るなど、邪魔にならぬよう努力しました。

一方で主婦の方々、イカを捌いて、皮を剥いでって普通にこなしていて、尊敬の眼差し。

私の料理への貢献度は10%ほどだった気がしますが、みなさまのお陰で無事に料理が終わり、いざ実食。

そこで思い出す、自分の味覚問題。そして冷や汗。

実は調理中、ガスパチョ(スペイン南部アンダルシア地方の冷製スープ)の味見をした時に、「味が薄いですね〜」なんてコメントをしてしまったのです、味が分からないことを忘れて。

結果的に、味が濃すぎるガスパチョができた気がしてならないが、塩を足すなどの調整はしていないので、とんでもない味にはなっていないはず。少なくとも、靄のかかった私の味覚では、ガスパチョっぽい味だったという弁解。

嬉しかったのは、フィデウアに乗っていたエビの味噌の味がしたこと!味が濃厚なものは、味がする。

こんな間抜けな食レポもないと思いますが、率直に抱いた感想なのです。

そんなこんなで、同じテーブルの優しい方々のお陰で、料理への貢献度1割、味覚2割なりに楽しい料理教室でした。

また参加することは、ほとんど確実にないけど、家でパエリアを作ってみる気にはなりました。

ちなみに、フィデウアと言うのは、パエリヤのパスタバージョンです。パエリヤはお米、フィデウアはショートパスタ。

以前、サフランの球根を買ったのですね。

サボテンですら枯らしてしまう、植物は観る専門の私が何故サフランの球根を買ったのか、自分でも不思議でならないのですが、もっと驚くべきはサフランの生命力。球根のまま放置でも、勝手に花が咲くのです。

そのお花から、香辛料として使うあの赤いサフランを採取したので、これはパエリヤ作るしかないな、と思って早半年。

鉄は熱いうちに打て、と言いますが、この料理教室の余韻が冷めない内に、パエリヤに挑戦してみたいと思います。

あ、でも味覚が100%に戻ってからがいいな・・・

思うに今、口だけではなく、全神経および脳を使って味わっているので、味覚が戻った暁には、以前よりも絶対に研ぎ澄まされてカムバックすると思う。楽しみでならない、私のニュー味覚。

とにかく、皆さんも日々の食事を楽しく、美味しいものを美味しいと感じさせてくれている味覚・嗅覚に感謝の念を抱いてあげてください。

ではまた、ごきげんよう。

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この記事を書いた人

アラサー女子\(^^)/ マイペース&自由に生きてます。物欲ゼロ、代わりに旅欲高め。渡航32ヶ国、まだまだこれから!英語&スペイン語を話せます。Instagramで韓国グルメ発信中☞ @arisa_travelife

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