今日は和菓子の日らしいので、阿闍梨餅で有名な満月さんの羊羹を買った私ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
すぐ売り切れてしまう阿闍梨餅より、完売スピードは遅めの羊羹。色々なところの羊羹を食べてきましたが、満月さんのがマイベストです。
ところで、八百屋の前を通りがかったら、桃のいい香りが追いかけてきて、思わず引き返したら、小ぶりが故にとてもお値打ちで、これはラッキー。
すいませーんと奥に行こうとしたら、遥かに立派な桃が鎮座しており、香りの主の正体はこっちだったか。お値段も比例して立派だったので、私はそのまま小ぶりちゃんをゲットしたのですが、その横に梅が置いてありました。そんなわけで七十二侯は、梅子黄(うめのみきばむ)です。
では次、お昼時のお蕎麦屋さんにて。(今日は前置きが長い予感です。)
隣の席に男性2人組。声が明瞭で、会話が筒抜け。どうやら、出会いを求めているようです。
ふむふむ、マッチングアプリがどうのこうの。
どうやら手前の彼は、マッチングアプリをよく使うそうで。ややこしいので、手前をA君、奥をB君と呼ぶことにしましょう。
B君が、質問。マッチングアプリでどうやって会うまで至るのか。
A君によると、まずはランチ。お店は相手の好みを聞いてセレクト。そしてランチからのお茶。
これは私も聞いたことがあるぞ、と思っていると、B君がまた質問。
待ち合わせて、初めて会った時に「あ、この人違う」ってなることはないか、と。
良い質問ですね、というのは私の心の声で、A君によると、そんなことはないそうです。というのも、事前に写真は見ているから。
そんなA君は、今度ニジウのライブか何かに行くそうで。意外と女子の参加者が多いから、そこでも出会いがありそう、と前向きな姿勢。
どこの誰か知らないが、彼の大義名分のために一応補足しておくと、出会いを求めてニジウのイベントに参加するわけではなさそうです。
その後も、出会いはどこに、という話で盛り上がっていた彼らですが、私は気付きました。
マッチングアプリを使うなど、出会いに積極的なA君より、B君の方が素敵であることに。
あくまでも、隣で蕎麦すすりながら、横目で時折盗み見る程度での印象なので、アレですが。
つまり、私がマッチングアプリデビューすることはない、ということです。なぜなら、私がいいと思う人って多分マッチングアプリ使ってないから。
いや、そもそも出会い求めてたん?って声が聞こえてきそうですが、それは私も思いました(笑)
まあなんでしょう、人として魅力的な人に出会うことを歓迎しない人はいないのではなかろうか、と。(一文に「人」を3回もいれてしまいましたが、他に良い表現が見つからない。)
ちなみに、舞台のお蕎麦屋さんは、北新地の「そば處とき」さんです。
お蕎麦自体はそこまで私のタイプじゃないんだけど(でも美味しいです。誤解なきよう)、ランチに付いてくる巻寿司と、ドロッドロの蕎麦湯がめちゃくちゃ美味しいので大好き。ミシュラン2022のビブグルマンというお墨付きです(しかしミシュランはフランスだから、インク付き、と言うべきか)。
そんなわけで北新地にいた私ですが、どうやら時ほとんど同じくして、近くで交通事故があったようで。
梅田は基本的に地下で移動するのですが、気をつけないといけませんね。
それにしても、つい2日前も同じようなことが。
阪急梅田本店の9階で、催涙スプレーか何かが撒かれた事件。ちょうどこの時も近くにいたのですね。
というのも、まさにその場所でジミー大西さんの個展が開催されていて、観に行こうとしたのです。(その個展については後ほど、全力でおすすめするので、最後までよろしくどうぞ。)
まず、エレベーターが9階に止まらない。9階に止まるやつに乗ったはずだけどな、と思いつつ8階で降り、エスカレーターで上階へ。
展覧会の前にお花をつもう、とその横にあるお手洗いに行こうと思ったら、板のようなもので一体が閉鎖されているではないですか。
もしかしたらジミーさんが来てるのかな?なんて思いつつ、フロアの反対側のお手洗いへ。
すると、手前でお姉様たちに止められる。
「只今消防の検査が入っておりますので。。」
あっちも閉まっていたのに?と若干不服を感じてしまいましたが、フル装備の消防士さんたちが目に入り、大人しく再び8階へ。
行ったり来たりだなあ、と思いつつ、いざジミーワールド!と思ったら、入口がない。
係のお姉様に、今日はもう閉鎖したと告げられる。ガーン、でも今日からですよね?ええ、警察からの指示で。。一善良な市民として深掘りせず引き返しましたが、家に帰り、ニュースになっているのを見てビックリした次第です。
実は、突然の大雨に足止めをくらってしまい、予定がずれていたのですが、もし予定通り小1時間早く行けていたら、巻き込まれていた!
なるほど、日々の行いの良さは、こういう時に効いてくるのですね(ツッコミはどうぞ心の中で)。
さて、そんなわけで気を取り直して今日、お蕎麦の前に、ジミーさんの個展を観てきたのですが、非常に良かった。ああいう絵、大好き。
最後にある映像作品(とても面白かった!)以外は、写真撮影okとのこと。私もいくつか気に入ったのを収めましたが、どうでしょう。彼の作品は現物を見ないとダメですね。
改めて、アート鑑賞は、体験だなあと。
絵が持つパワー、エネルギー、作品を前にしてひしひしと感じられるこれら、観ている側からポジティブに、元気になれる、そんな絵たち。
私は知らなかったのですが、ジミーさんスペインに住んでいたそうで。その理由が、ピカソの出身国で絵を描くため、というのだから素晴らしいことこの上ないのですが、その時に描かれた作品のタイトルに是非注目していただきたい(特にスペイン語分かる人)。
日本語のタイトルの下に、カタルーニャ語でもタイトルがあるのです。(カタルーニャ語はバルセロナのあるカタルーニャ地域の言語)
最初、castellano(所謂スペイン語)だと思ったけど、よく見たらcatalán 。
で、それが日本語のタイトルと全然一致していないのです。
こんなところに遊びをきかせているなんて面白いなあ、と思いましたが、なんせジミーさんなので意図は分かりません。
分かりやすい例だと、上の「シエスタ」という絵のカタルーニャ語のタイトルは ”las relaciones”、 直訳すると「関係」。
ね、面白いでしょ?
(なぜ「所謂スペイン語」なのかと言うと、カタルーニャ語(catalán)もスペイン語なので、日本人が一般的にスペイン語言った時にさす言語は、厳密にはカステジャノ(castellano)と言うからです。さらに言えば、スペインの公用語は4つあって、castellano, catalán, gallego(ガリシア地方の言語), euskera (バスク語)。)
そういえば、パルケ・グエルにありそうなオブジェもありました。
ガキ使でしか知らなかったジミーさんだけど、多分未来では岡本太郎さんとかガウディさんと同じかんじで語られるんだろうと思います。
そんな「天才」を感じられる個展、とてもおすすめ。会期が短いのでお早めに、是非。
ではまた、ごきげんよう。
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