みなさまいかがお過ごしでしょうか。
東京滞在中に絶対行きたかったのがこちら、「ゲルハルト・リヒター展」in 東京近代美術館
最高でした。
ちなみに、みんな大好きBTSのリーダーRMさんも先日行かれたそうですよ。
インスタに写真が上がってました。
彼の素敵すぎるアートセンスが爆発しているインスタ、是非チェックしてみて下さいな。
さて、ドイツのドレスデン出身のこの画家、なんと90歳、画家人生70年。すごい。
作品が素晴らしいのはもちろんなのだけど、その説明文も素晴らしく、作品の魅力を届ける手助けを果たしていると思った。
例えば、「グレイ」については、
リヒターさんはなんの感情も生み出さない無の色だとしているけれど、そうした「ネガティブなものを突き詰めて肯定的なものに転じよう」としているという。(パネルの文章一部編集、一部引用)
作品の中で、特に目を引くのが「アブストラクト・ペインティング」
絵の具が筆から飛ばされ、ナイフで引き伸ばされ、自由にキャンバスで混ざり合っている。
アブストラクト、直訳すると「抽象的」の意の通り、何かを描いているわけではない、少なくとも何か形のあるものが見えるわけではない。
でも、それぞれの絵から、彷彿とさせる描写があり、それを想像するのが面白い。
創造からの想像。
リヒターさんは、見る人に解釈を委ねている、というか、見方は人それぞれだよね、という概念を持っているのを、説明文から強く感じた。
「イメージは変わりませんが、何に焦点を合わせるかによって見え方が変わります。」
まさに、その通り。同じ場所にあっても、人によって見え方は変わるし、同じ人でも、コンディションが変われば見え方が変わる。
これは、鳥が翼を広げて飛んでいるようだし、他には東南アジアの熱帯雨林をイメージさせるものや、秋から冬になろうとしている空気を持っているかのようなものもあった。
また、モネの「睡蓮」や誰かの何か(有名な画家の有名な作品)にインスピレーションを受け、それをデフォルメした絵もいくつかあった。(説明文にはしっかり書いてあったけど、メモっていないため忘れた)。
そして写真を絵にするスタイルも面白い。
「写真をもとに、できるだけ写真であるかのように描くという営為が、かえって絵画というものの特徴を浮き彫りにしています。」
この説明があった写真がこの「モーターボード」
もう一つ、好きだなあと思ったのは、このガラスのオブジェ。
傾きが様々だから、反射がランダム。
何て言うか、予測不可能性の楽しさ、みたいなものを視覚的に感じた。
会期は10/2まで。超おすすめです、是非。
ではまた、ごきげんよう。
コメント